服のこと分からないのに面白くて止まらない…Netflixオリジナル作品 『ネクスト・イン・ファッション(Next in Fashion)』おすすめです

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たまには音楽以外のこともと思って、最近観たNetflixの『ネクスト・イン・ファッション(Next in Fashion)』が良かったので書きました。

Netflix契約してますか?今や契約していない人を見つける方が大変かもしれません。会社のチームメンバー全員。保育園のほかの親御さんから担任の先生までもがNetflixに加入していました。この普及レベル、ほぼスマホです。

Netflixについて

そんなNetflixですが、配信されてる動画はコンテンツプロバイダーから仕入れているものばかりではありません。Netflixオリジナルで制作されている番組も沢山あります。それも高クォリティの動画です。

とは言ったものの、Netflixオリジナル作品も当たり外れがあります。個人的にはほとんど外れてます。最初の5分観て、消して、5分無駄にしたな…と思うレベルです。

これはNetflixがあらゆるユーザーに合うオリジナル作品をそれぞれに作ってるからですね。逆にすごいなと。最大公約数的にウケる作品を作ると、常に一定の人が取り残されてしまいます。それをなくすために、それぞれのジャンルで尖ったオリジナル作品を作っています。ジャンルはかなりニッチな領域にまで踏み込んでいます。

個人的にドキュメンタリーが好きなのですが、『BS世界のドキュメンタリー』にありそうな心理学のドキュメンタリーなどかなりニッチな作品が存在するわけです。ちなみにこの心理学の作品は、映像や構成が凝っておりながら、全然おもしろくなかったです。自分はターゲットから外れているようです。

このように尖った作品を多く出しているので、当たれば、自分がターゲットである作品に出会えると爆ハマりできます。これがNetflixの凄さ面白さかなと思います。もう少しレコメンドの精度が上がるとありがたいなと個人的には思います。もう手動では探せるレベルの作品数ではありません。あと良くも悪くも口コミもないですしね。

Netflixオリジナル番組『ネクスト・イン・ファッション(NEXT IN FASHION)』

そんなこんなで出会った作品がNetflixオリジナル番組『ネクスト・イン・ファッション(NEXT IN FASHION)』です。クィア・アイのファッション担当のタンがMC兼メイン審査員として出てきます。個人的にはそれがきっかけでネクスト・イン・ファッションを観始めました。最初はBGM的に流しの感じで観てたのですが、気づくとドハマリして一気に観ました。

あと、もうひとりMC兼メイン審査員を務めるのがファッションアイコンのアレクサ・チャンです。おしゃれな皆さんならもちろん知っていますよね?私は知りませんでした。ファッション界で知らない人はいない有名な人です。画像では知ってたのですが、「あ、アレクサ・チャンてこんなによく喋るんだ」という感想を持ちました。好感度上がります。あんま知らんかったけども。

ネクスト・イン・ファッションの概要

選ばれた参加者がテーマに沿った作品を制作し、制作した服をファッションショー形式で競い合い、脱落者が出て、次のテーマへ…を繰り返します。最後、優勝者は賞金25万ドルと世界的に有名なECサイトであるNET-A-PORTER(ネッタポルテ)で服を販売する権利をGETできます。最初は2人1組のチーム戦、後半は個人戦です。脱落はチーム戦時は1組、個人戦では2人ずつ脱落だったと思います。

番組は全体的にテンポが良く、観ていて気持ちが良いです。観終わった後自分もファッションデザイナーになった気分になれるくらいテンポ良いです。

参加者=スキルある無名ファッションデザイナー

「ネクスト・イン・ファッションの参加者は何者なんだ」という話ですが、世界各国のファッションデザイナーたちです。彼らは、超有名なファッションデザイナーではなく、企業で言うところの零細〜中小企業くらいの知名度です。実力はあるけど有名でない、みたいな。有名なアーティストへの衣装提供を行った経験のある者、自分のブランドを持って既に自国で成功している者、クリエイティブ・ディレクターで自分では服を作れない者、軍あがりのデザイナーなど様々な顔ぶれです。なんや軍あがりのデザイナーと思うかもしれませんがかっこいい服作るんですよこれが。

経歴も国も性別も関係なく、制作した服がすべて。結果のみを評価。前半はチーム戦なので、デザイナー同士の相性の良さもポイントのひとつです。チーム戦であることは作業的な進みは早くなりますがデメリットもあります。仲良いところは『ドラゴンプリンセス』などチーム名どころかポーズまで作って士気を高めています。逆に相性の悪いチームではデザイン企画段階でぶつかり合いもあって楽しいです。溝が埋まらず一方が妥協したことで敗退していくチームもありました…人間が2人以上集まって仕事するのって難しいね。時にガチンコファイトクラブみも感じられました。令和生まれでガチンコファイトクラブ知らない人は「網野」で検索してください。

テーマと制作期間

番組側から提示されるテーマに対しての制作期間はなんと2日間。徹夜は無しで作り途中の服は置いたまま、夜はちゃんと帰宅します。今っぽいですねw このスタンス見習っていきましょう。

でもまあ普通服ってこんな短期間で作るんですか?いや作れないですよね。絵書いて、型紙作って、切って縫っていろいろやってモデルに着させてサイズ調整してショーへGOで2日間ですからね。イカサマの無いよう、制作場所もスタジオで、対戦相手もみんな一緒です。精神削られますね。

2日で1〜2着作るわけです。Tシャツ一枚じゃなくて上下で1着ですからね。何を無茶なこと言ってんだいいかげんにしろと。コミケ前日のコスプレイヤーかと。普段コスプレやら衣装やら作ってる人はネクスト・イン・ファッション見るとやる気出ると思います。毎日風呂入りながら観てください。

勝ち上がるためのポイント

参加者のデザイナーたちは、みんな既に高いレベルにいます。いますが、それでいつもどおり服を制作しても勝てないわけです。番組のタイトルはなんでしたかね。『ネクスト・イン・ファッション』です。新しい服が求められているわけです。いつもの自分の作品から脱皮し、リスクを取って、自分のデザインの限界に挑戦するわけです。かと言って、実用性の無い服でも駄目。審査員ゲストにこの辺を突っ込まれるところを多く見ました。

・先進性
・実用性

大きくはこの2つが肝になるわけです。

先進性は、未来的であること、映えること、オリジナルであること、です。
実用性は、着やすいこと、動きやすいこと、売りやすいこと、です。

これらすべてをたった2日間で成り立たせるわけです。服について詳しくないですが、合理的なところと感情的なところが混じっていて非常に難しそうな業界だなと感じました。

あとはストーリーやスタンスも影響してたかな。昨今言われているサスティナブルをうまく作品に取り入れている参加者もいました。取り入れてうまく消化できずに脱落した参加者もいましたw

課されるテーマ

番組から出されるテーマに関してもいろいろあって楽しいです。

・ストリート
・スーツ
・ミリタリー
・アンダーウェア
・etc…

参加者のデザイナーたちもそれぞれに得意分野があるわけです。既に自分のブランド持っているデザイナーも多くいるわけですからね。これまたテーマによって沈むチームも出てくるわけですよ。得意分野なはずなのに負けてしまったりもういちいちストーリーがあるわけです。

自分はファッション別に詳しくないんですがね、番組を見てると負ける服はなんとなく分かるわけですよ。脊髄に来ないんですよね。

そんな中、東アジアでは中国、韓国から一人ずつファッションデザイナーが参加しています。ふたりとも、自国では自分のブランドを持っており、成功しています。なんとなくこの2人が作る服はセンスよくどのテーマでも素晴らしい服を作ってきます。既に作った服をKPOPのアイドルが着ていたりもするようです。すごいね。

まとめ

そもそも服を0から作るところも見たことなかったので、そこはシンプルに新鮮でした。参加者のほとんどが手際よく絵を書いて型紙作って、それに沿って切ってミシンで縫って…を行います。地味にミシンは日本製です。

ファッション無知の人でも、観ていて熱くなれる番組だと思います。服のこと知らなくとも、良い服が出てきた時はウオオオとなります。泣きはなかったけどとにかく面白いです。なにかを作っている人達は観て損は無いです。

「気づいたら自分の作る服が売れてビジネスになってしまっていたけど、初心に返り服を制作する行為自体の喜びを感じられた」というニュアンスの脱落した参加者の言葉も印象深かったです。

また、世界は広いなとあらためて。無名でもこんなにデザイン、技術のあるファッションデザイナー達がいるんだなと。時代がCtoCにどんどん進んでいくと、服の流通フローも変わって、こういう人たちが日の目を見ていくようになると良いなと。参加者達も、勝ち進んでいくごとに目つきやオーラが変わってくるんですよ。自信を持ってくるわけですね。

あとはハイファッションのバキバキ華やかな世界も裏では結構泥臭い感じなんだなあとあらためて思いました。服を作る難しさを知ってこそ、ファッションショーという祭りは楽しめるのだなと感じました。なんとなく、ZARA、H&M、ユニクロなど、昨今の安価大量生産なSPAへのアンチテーゼも感じられたかな。

またこんなニッチをシリーズとして成り立たせる企画力こそ、Netflixの真髄ここにありという感じです。

とりあえずネクスト・イン・ファッション観て損はないと思います。合わなかったら5分で消せばいいだけなので。

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